エリンディル東方の小国家郡の村で生を受けた。
父親はべスティアのハンターで、母親はヒューリンのプリースト。たまたまマジェラニカ大陸からエリンディル東方方面へやってきた父が、神殿のミサへ気まぐれに参加した際に、母に出会い一目惚れ。
その後熱烈なアタックにより結婚。
どれだけ年月が経っていても二人とも仲が良く、また、月に一週間ほど外で二人の姿を見ない時があると、近所の人達から言われるぐらいだ。

もともとヒューマナイズしていた父も、家では解いて生活しており、歩く巨大ウサギのぬいぐるみと揶揄されるほどである。
そんな二人からべスティアの血を色濃く継いで生まれたのがラディエルであり、父親とほとんど同じ見た目ではあるが、種族としてはヒューリンのため、父親は凄く心配はしていたのだが、周囲にとけ込めないとかそういったことはなく、すくすくと真面目に育って行った。

ラディエルが周囲から“歩くウサギのぬいぐるみ”と可愛い可愛いと愛でられるようになってしまったので、ちょっと男としてのプライドを傷つけられながらも、母の影響もあり治癒士の勉強を行うことに。
治癒士として成長を続けていく中、段々と“可愛いウサギのぬいぐるみ”という印象から“ウサギの優しいおにいさん”みたいな印象へと周囲も変化していったので、自信がついた。

そんななか、「ラディも自信がついただろう。旅をしてもっと世界を見てこい」と父親の後押しもあり、冒険者として古代都市アルカへ。

もともと短足気味で、常人の倍以上足をぽてぽて動かしながらえっちらおっちら歩を進ませてやっと到達。
(途方もない距離なので、途中乗合馬車とかも利用はした)

毎回、ギルドハウスから神殿に行くまででも本人の中では大移動なので、いっぱい運動して疲れたなぁ……と、思いながら本日もポリポリ野菜スティックをたべてる。